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主人への思い
そして蜂須賀至鎮のもとに引き出され、直々に訪ねられた。 「私は長宗我部の家臣だ。主人は小倉堤に隠れている」 弥五左衛門は詳細に居所を教えた。これを聞いた蜂須賀家の者たちは大笑い。 「自分の身はともかく主人の所在を教えるとは卑怯千万だ」 弥五左衛門は涙を流して語った。 「そうは言え忠節は色々ある。主人は私一人を頼りとして命をつないでいる。私が生け捕られ帰られなくなったら飢えに晒されるだろう。日常生活の才覚に乏しいので、乞食などになって最期は惨めな死に方をするはずだ。それなら今、白状して兵を遣わされ大将として処刑された方がいい。そう思って話したのだ」 これを聞いた蜂須賀の者達も、もらい泣きしている。(『難波戦記』) 管理人・・・中内弥五左衛門というのは中内惣右衛門のことだと思います。 Copyright (C) 2003 Tikugogawa. |
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