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毒の試し
基次が朝鮮出兵した時のこと。日本軍が初上陸し住民が逃げてみな空家になってしまった。兵達がその家に入ってみると壺の中に酒が残っていた。それを見た誰かが「これは毒の酒だ。われわれを殺そうとする罠だ」と言い出し、その噂が広まって誰も手をつけなかった。 しかし基次は臆すことなく「何にしても喉が渇いた。もし毒だったら私が最初に毒死しよう」と酒を飲んで「美味い」と舌打ちした。それを見た兵達はわれ先にと酒を飲んで鋭気をやしなった。それから世間は「毒の試し」ということわざを使い始めたと言う。(『甲子夜話』) Copyright (C) 2003 Tikugogawa. |
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