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政宗の景品
ある人の陣で景品を賭けて香合わせが催されていた時、政宗が陣中見舞いに来た。 「いいところに来られた。一緒に香合わせをしましょう」 誰かが誘うと、政宗は加わることにした。戦の最中だったため、景品には鎧・障泥(馬の腹に泥がかからないようにするもの)・矢などが出品されたが、政宗だけが身に着けていたひょうたんを出した。 皆が「変わった景品だな」と思って、選ぶ者がなかったため、主催者の家来が仕方なくひょうたんを取った。やがて香合わせが終わって政宗が帰る時に、乗ってきた馬を馬具をつけたまま、ひょうたんを取った者に与えた。 「ひょうたんから駒が出るというだろう」 この政宗の洒落た冗談に、「奥州の大将の景品など」と馬鹿にして笑っていた者も羨ましがった。(『掃聚雑談』) UPDATE 2006年5月20日 Copyright (C) 2006 Tikugogawa. |
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