大内義隆様が来られるので畳を張り替えておけよ(防府天満宮文書の吉見弘成書状)

・原文
就(欠字)御出府(欠字)御座所御畳八帖面替之事、被仰付候之条、道具以下相調、畳差四郎左衛門申付進之候、能々可被申付候、
然者前之面御次之広間御畳損候在所へ被取替、無見苦之様可被申付候、
(欠字)御出府之時者彼広間御会所に候条如此候、何茂可然様可有裁判候、四郎左衛門事、御用過候者、則帰参之儀可被申付候、恐々謹言、
(天文年間)十一月十日 弘成
大専坊

・読み下し
(欠字)御出府(欠字)御座所御畳八帖面替えの事について、仰せ付つけられ候の条、道具以下相調え、畳差し四郎左衛門申し付けこれを進め候、よくよく申し付つけられるべく候、
しからば前の面御次の広間御畳損候在所へ取替えられ、見苦しきなきの様申し付けられるべく候、
(欠字)御出府の時は、かの広間御会所に候条このごとく候、何もしかるべく様裁判あるべく候、四郎左衛門のこと、御用過み候はば、すなわち帰参の儀申し付けられるべく候、
恐々謹言、

・意訳
 大内義隆様が本拠地の山口を出立され、滞在される際の建物(大専坊?)の畳八帖の張替について(義隆もしくは重臣から)大専坊に命じられました。ですので、大専坊が道具などを準備して畳職人の四郎左衛門に命じて作業を進めなさい。念を入れて指示してください。
 それで御座所の前と次の広間で畳が傷んでいるところは張り替えて、見苦しくないように四郎左衛門に命じて作業させてください。
 義隆様が出立の際はその広間は会所として使用するため、見苦しい箇所がないようにしておく必要があります。一切のことは良いように(義隆もしくは重臣から)判断があります。四郎左衛門については用が済んだら(作業が全部終わったら)、直ぐに帰るように命じてください。
恐々謹言

・感想
 偉い人が少し滞在するだけで畳を張り替えないといけないとは、と思いましたが、今でも要人が来るのに古い畳のままってことはないでしょうから同じですね。
 「前之面」ですが、前の間ではなく畳の表面だけを補修するという意味と迷っています。

(防府天満宮)
防府天満宮